2008年10月17日金曜日

人格・性格の話①

先日、ロス事件の三浦元社長が自殺した際、ニュース番組のなかで気になる報道がありました。ある作家のかたが登場し「三浦元社長は『演技性人格障害』と生前診断されていた。だから彼は『天性の役者』なんですね」といったコメントを述べていました。
『天性の役者』という言葉からは、これも最近お亡くなりになられた故・緒方拳さんのような役者一筋で、役者になるために生まれてきた人といったイメージを抱くのが一般的かと思います。

これに対して『演技性人格障害』というのは確立された疾患概念で、しっかり定義済みの
病名です。
典型的には、いつも自分が話題の中心であることを望み、注目を集めるためにおおげさな演技をし、外見に異常に気を使うような人・・・なんですが、これは正確には 『演技性人格傾向』であって病気ではありません。
このような性格が昂じて生きる上でものすごく不便だとか、周りの人間に多大な損害を与える場合に『演技性人格障害』ということになります。

気になったのは三浦元社長が本当に『演技性人格障害』だったのかではなく、『演技性・・』という言葉を『天性の役者』と簡単に結びつけ電波に乗っけて全国に流してしまっているけど、いいのかなぁ。まあ、いいわけないよなぁ。ということです。

どうも「逆噴射機長の心身症」など、精神・心理系の用語はマスコミ発の誤解を生みやすい領域のような気がします。

『演技性・・』の場合はわざとらしい過剰な演技ですから、プロの役者の演技とは本質的に違うものと思われます。

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