さて今回は健康食品の雄、コラーゲンとヒアルロン酸について考えてみました。
健康食品以外に化粧品の配合成分であったり、あるいは「当店の○○という 料理にはコラーゲンが豊富に含まれていて、美容に大変効果があります」 なんて話もききます。
コラーゲンもヒアルロン酸も巨大分子であることが知られています。
ずう体がでかいのであまりあっちこっち移動しません。また油性ではないので (コラーゲンは蛋白、ヒアルロン酸はムコ多糖類)分子内が分極しています。
分極しているということはプラスとマイナスが一体化せず別々の場所にある (偏在)ということで、しかも巨大分子ですからそこかしこにプラスと マイナスがちりばめられているということになります。
水(H2O)の分子も酸素側はマイナス、水素側はプラスに分極しており、 コラーゲン・ヒアルロン酸側のプラスと水のマイナス、あるいはその逆が ひきつけあい、アイスキャンディに群がる蟻のごとく巨大分子に水分子が まとわりつくことになります(もちろん、周囲に水があるときの話です)。
一言でいうならば「保湿性がある」あるいは「保水性に優れている」という ことになります。
ならはじめからそう言え、というはなしになりますが今回は業界のドル箱で ある、コラーゲンとヒアルロン酸にちょっかいを出すわけですから、なるべく 慎重に進めていきます。
慎重ついでに蛇足ですが、コラーゲンも繊維になってそれがさらに寄り集まり 密集すると「疎水性」を発揮するようですが、少なくとも分子レベルのコラー ゲンは親水性です。
化粧品の配合成分に使われる場合、皮膚の表面において保湿性能を発揮して くれることは十分に期待できると思います。ただずう体がでかいので皮膚の 細胞には入り込めませんから、細胞内で何らかの作用を来たすことは考え づらいと思われます。
では「当店の○○という料理にはコラーゲンが豊富に含まれていて、美容に 大変効果があります」という発言はどうでしょうか。コラーゲンは巨大分子で 食べてもほとんど分解されませんし、吸収もされません。ですから幾ら摂って も効果はないのではないかと考えます。
ただ保水能力に優れた物質が大量に便中にはいりこめば、便が柔らかくなって つうじが良くなる可能性があります。つうじが良くなることが美容にどう影響 するか知りませんが、もしかかわりがあるのなら上記の発言もまったく嘘とは いえないかもしれません。
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