2008年7月10日木曜日

血管の話④

次に梗塞の話です。血管を道路に例えてみます。
道路を通って食料などをいろいろな地域に運ぶように、血管を通って血液は酸素や糖分などをいろいろな組織に運びます。

明野の住宅街の道路が一本、何らかの事情で通れなくなると、町内の人は迷惑でしょうけれど、そのほかの地域の人に影響はほとんど無いと思います。
しかし高速道路や国道が閉鎖されると迂回路はたくさんあるものの物流量の低下は避けられないのではないでしょうか。

今回のサミット期間中、札幌に通学している息子は、30分家を早く出ざるを得ませんでした。
さらに樽前山登山道に行く一本道は登山道の駐車場で行き止まりですが、これが通れなくなると、少なくとも車両で樽前山に行くことは出来なくなります。
この行き止まりの一本道のことを血管では終末血管といいます。
で、終末血管が詰まると梗塞になるわけですが、脳梗塞はこのパターンが多く腎臓の血管が詰まる腎梗塞もこれです。
一方、大きな道路が通行不能になると迂回路だけでは物流を維持できず、物資の供給量は低下します

このパターンは心筋梗塞に多くみられます。
そして迂回路のことを側副血行路と言い、迂回路に回せる交通量が多いほど、つまり側副血行路が太いほど梗塞は軽症になります。

迂回路がたくさんあり、十分な交通量を維持できる場合、一本くらい道路が封鎖されても気づかないか、ちょっと不便だなくらいで済むこともあるでしょう。

足の血管はこのケースがあり、血管が詰まってもほとんど自覚症状が無かったり、足がつめたい、歩くと痛いけど我慢できる程度の症状しか出ないことがあります。
一応厳密に言えば、血が行かないことによって障害がでる状態が梗塞ですから足の場合は通常「足梗塞」とは言いません。

エコノミークラス症候群は肺の血管閉塞によっておこります。

ごく軽症のものから肺組織に障害が出て痛みや呼吸困難感が生じる肺梗塞まで、いろいろ重症度に幅があります。

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