2008年7月9日水曜日

血管の話③

話がそれました。
血圧にはmmHg(ミリメーター水銀)という単位を用います。

200mmHgです と水銀20cm分の圧力という意味です。
たいしたことないと思われるかもしれ ませんが水銀というのは割と重いもので、水圧に換算すると270cmH2O、 つまり噴水を2m70cm上げる力ということになります。
こんな力が頭の中に加えられたらと思うとぞっとします。
やはり血圧は下げておかねばなりません。

血圧を下げるには塩をひかえるのが肝要ですが、進行すると薬を飲むことになります。

よく患者さんに「血圧の薬って、一度飲むともうやめられなくなるんでしょ」なんて聞かれますが、まさか麻薬じゃあるまいし、そんなことはありません。

ただ、病気には急性の病気と慢性の病気があります。
急性の病気を治すには薬で治す、体力を信じて治るのを待つといった方法が あります。

前者はたとえば肺炎に対する抗生物質です。
後者はたとえば風邪に対する根性です。まあ根性といって悪ければ、体力をつける、あるいは温存するといってもよいかと思います。
暖かくして睡眠をとる、滋養のあるものを取る、にんにくを食べる、熱を下げるなどです。
次に慢性の病気を治すには・・・と続けたいところですが、治す方法がないから「慢性」なんです。開き直るしかありません。

高血圧は慢性の病気です。よって治す薬はありません。ですが「一時的」に血圧を下げる薬はあります。

ここで言う「一時的」というのは以前は数時間でしたが、現在では12時間以上が主流で24時間以上の薬もでています。
つまり1日1~2回薬を飲み続ければ血圧が下がった状態が続き、高血圧が治っているのと同じ効果が得られるのです。

ですから「血圧の薬は一回飲むとやめられなくなる」のではなく「すでに薬をやめられない血圧」になってしまっているということになります。

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