2008年7月7日月曜日

血管の話②

心筋梗塞とは心筋へ行く血管が塞(ふさ)がること、脳梗塞とは脳細胞へ行く血管が塞がることです。脳出血は脳へ行く血管の内圧(つまりは血圧)が高くなって血管が破れ出血すること、心筋出血は心筋に行く血管の内圧が・・・と続けたいところですが、ふつう心筋出血というものはありません。

血圧が140/85であれば、140のほうを上の血圧、85を下の血圧といいます。

心臓がぎゅっと縮んで血液をビュッと送り出す時の圧が145、心臓がだらんと緩んでいるときの圧が85で、血管の中の圧力はこの二つの値の間を行ったりきたりしているわけです。

なぜ心筋出血というのはないか、という話に戻りますけれど、心筋に行く血管(冠状動脈といいます)は個々の筋肉細胞に血液を届けるため、その中にもぐりこんでいます。

ですから心筋がぎゅっと縮んだとき、冠状動脈は外から締め付けられることになります。
つまり血管の中から外に向かう圧は140なのですが、それ以上の力が外から中にかかるため冠状動脈はつぶれてあまり血液が流れない。
結局心臓がだらんとしている、85あたりの圧しかかからないということになりますので、心筋出血という病気はめったにない(もちろん胸部外傷などの怪我は別として)ということになります。

で、脳血管。若く柔らかい血管でも上の血圧が300mmHgをこえると破れる可能性があるとされています

動脈硬化が進んで、硬くもろくなった血管ですと200mmHgでも危険性があります。
さきのルーズベルト大統領の場合、脳出血をおこしたときの血圧は300/190mmHgだったそうです。

圧力というとatm(気圧)、hPa(ヘクトパスカル)などを耳にしますが、なかなか実感としてわかりにくい力です。

そもそも普段から地上では1気圧の圧が常にかかっているんだと言われても何も感じないし、高気圧が来たからといって押しつぶされるわけじゃなく、低気圧だからって頭の重い感じが和らぐわけでありません。

むしろ精神的圧力のほうが、はるかに実感しやすいような気がします。

子供の運動会の親子リレーは結構責任重大で重圧ですからこれを1リレー・パスカルとし、奥さんに「大分、庭の草が伸びてきたねぇ。」と日常会話を装いながらその実、有無をいわせぬひびきで言われたとき(この時ほど庭が狭くてよかったと思うことはありません)は20リレー・パスカルに相当するとか、5リレー・パスカル以上の重圧を10日間以上うけると、胃がやられやすいなど計算できると便利なのですが・・・

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