2008年6月18日水曜日

塩の話①

高血圧などで病院にいくと判で押したように「塩分を控えましょう」といわれます。
またそうでなくても「塩分のとりすぎは体に良くない」とよく耳にすると思います。
しかし血液の液体成分で最も多いのは「NaCl」つまり塩です(もちろん「H2O」を除いての話ですが)し、なにより適度に塩味の効いた食べ物はおいしいです。


祖先の動物から人間への過程で苦いものは毒、酸っぱいものは腐敗物、おいしいものは体に必要なものとして取捨選択し生き残り進化してきたわけですから、おいしく感じかつ体の構成成分である塩は、重要な物質なのではないのでしょうか。
結局、現代において塩をどう捉えたらいいか、について今回は書いてみたいと思います。

テレビのクイズ番組などで、「サラリー(salary)の語源は塩(ラテン語:sal)からきていて、昔は塩が貴重で給料を塩で払ったため」なんていう話を聞くことがあります。
これには異説もあるようですけれど、古代において塩が貴重であったことは間違いないようです。
いまではイオン交換膜と電力を用いてわりと簡単に塩を作ることができ、おかげで大変安く手に入ります。

見方を変えれば、お酒やタバコはのめりこむと結構家計を圧迫するので経費上の理由(あるいは奥さんからの強い圧力)で自制する場合もあると思いますが塩の場合は経済的抑制効果を期待するのは無理ということになります。
ですから奥様が「今日は塩分控えめにしました」と言ったら、それはけちんぼ精神から言っているのではなく心から夫を愛しているか、自分が高血圧といわれたか、塩と砂糖を間違えたかのいずれかと推察されます。

イオン交換膜も電力もなかった昔は、人力と太陽光と火力頼みだったでしょうから、当然コストがかかって貴重品になります。
ただそれも知恵をもった人類だから、塩を作り、容器に入れ、塩の無い地域に運ぶことができたのであって、人類以外の陸上動物にとっては、地上に存在する塩分は(もしそれがその生物にとって必要であるならば)限りなく貴重な物質ということになるでしょう。
では人類などの陸上生物において、塩分摂取は必要なものなのでしょうか、
それとも無ければ無いで生きていけるものなのでしょうか。

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